この地の歴史は石器時代までさかのぼる事が出来、古代には先住民であるイリュリア人やダルダニア人が住み、ダルダニアと呼ばれていました。その後、ローマ帝国、ビザンチン帝国、ブルガリア、中世セルビア王国、オスマン帝国の一部となり、多様な文化・歴史が積み重なってきたおかげで、コソボは民族的・宗教的な遺産の宝庫となりました。
さらにコソボには豊かな自然があり、標高2,500mを超えるアルバニアンアルプスをはじめとした見どころや、上質なスキーリゾートもあり観光客で賑わいます。
時代の流れの中で支配層・民族構成も刻々と変わり、17世紀以降、特に19世紀にはアルバニア人の民族意識が高まりを見せました。20世紀初頭にユーゴスラビアに組み入れられるも、様々な紛争が続き、1999年にはNATOのユーゴ空爆から国連(UNMIK)の管理下に置かれました。その後2008年2月、コソボ議会はコソボ共和国として独立を宣言し、12月にUNMIKはEU(EULEX)によって引き継がれました。
百聞は一見にしかず。素晴らしい中世教会群や現地の事情、それを通して見える国際情勢。あなた自身の五感で体験してみてはいかがでしょうか?
日本政府はコソボ共和国の独立を承認しておりますので、当ホームページでも日本政府の決定に基づいた記載をしております。セルビア・中国など未だ承認していない国では、この地はセルビアの一部とみなされ「コソボ・メトヒヤ自治州」と呼ばれています。
13世紀にステファン・ネマニャにより中世セルビア王国が建国されたことや、悲劇的英雄伝説として語り継がれている、オスマントルコとの間の有名な「コソヴォの戦い」の舞台であることから、セルビア人にとっては民族揺籃の地として非常に大切に思われている理由の1つです。