南コーカサス3ヶ国は、5,000m以上の高峰が連なる大コーカサス山脈の南側に位置し、東はカスピ海、西は黒海に挟まれています。3カ国を合わせても日本の面積の半分位ですが、気候は非常に変化に富み、有史以前から様々な民族が行き交うシルクロードの交易路に位置したことから民族的にも多様な地域で、世界の「東西文化の交差点」ともいわれます。古代ペルシアの影響を受け、イスラム色の濃いアゼルバイジャン。ワインの産地と独自の文字を持つキリスト教国ジョージア(グルジア)。歴史上最初にキリスト教を国教としたアルメニア。これら3国を旅すると、かつてコーカサスにやってきた隊商たちに思いを馳せると共に、隣り合わせの国々でありながら、民族・宗教・文化を異にしたコーカサス3国の深い歴史を実感することができるでしょう。
コーカサス山脈を越えた北のロシア側コーカサスも実に興味深い地域です。