クーラとは、アルバニアの伝統的な石造りの住居で、アルバニア北部やコソボ西部ドゥガジニ地方のドゥラノッツやユニーク(Dranoc, Junik)村で多く見られます。通常は小窓のある3階建てで、2階に入口があり取り外せる外階段がついており、3階には「オダ」と呼ばれる居間があります。アルバニアには、見知らぬ人でも扉をたたけば温かく迎え入れてくれるという、お客様を非常に大切にする伝統があり、クーラはそのお客様用の建物でした。また、支配層の抑圧下にあっては、民間の学校としても使われていました。一方、血の復讐から逃げ隠れるために立て篭もるという説もあります。
クーラを改装して博物館やB&B、レストランなどとして利用しているものもあり、弊社でもお手配承ります。