ワルシャワはポーランドの首都ですから街の規模も他に比べて格段に大きく見どころも沢山ありますが、今回のテーマのWW2に沿ったスポットをいくつか取り上げてみます。
ワルシャワに数ある博物館でも訪れたかったのがここ・ワルシャワ蜂起博物館。誤解を恐れずにいえば、世界史やWW2の中で見れば、あくまでひとつの出来事でしかないことをこれだけ深く掘り下げているのは大変興味深く、日本語オーディオガイドもあるので勉強になりますよ。
地下水道の模型があって実際にその中を歩けたりと、展示にも工夫が凝らされています。ポーランドの愛国心がとっても伝わってくる博物館です。
ひとつ難をいえば、オーディオガイドの順路がぐちゃぐちゃでわかりにくい点ですが、逆に耳寄り情報としては、ここは博物館にしては珍しく月曜は開いている(火曜休館)点でしょうか。
ワルシャワ市内にはところどころにゲットー跡がありますが、そのひとつがこの写真。とくに見学地として公開しているわけではなく、今でもフツーに路地を入るとあります。見上げるとあれこれと思うところが浮かんできて、背筋がぞくそくと寒くなるようでした。
近くには道を挟んだ南北のゲットーを行き来するための歩道橋が架けられていた場所もあり、その跡を記す記念碑があります。そこの小さなのぞき窓からは、この同じ場所の約70年前の様子が見られ、なんともはや・・・今いるこの場所は、今は普通の住宅街ですが、70数年前には累々と人が死んでいった場所なのです。。。
今回のワルシャワ滞在でのひとつの目玉は、ワルシャワ動物園のヴィラ見学!昨年、映画「ユダヤ人を救った動物園 アントニーナが愛した命(原題:Zookeeper’s Wife)」を見て訪れてみたいと思ったのですが、見学日時が非常に限られており、予約なしの場合は毎月最初の日曜日の1日だけ・MAX25名とのこと。そこで、「冬の時期だし来訪者が少なければ個人予約もOKしてくれるかな~」と思い、連絡をしてみたのでした。
少々ネタバレになりますが・・・あの昆虫の標本は今でもこのヴィラにあります。映画では地下室から出るトンネルは普通に大人が通れるくらいの広さで描かれていましたが、実際はそんなに大きくはなくむしろ人ひとりがやっと通れるくらいでした。ここであんな日々が繰り広げられていたと思うと、自分がジャビンスキ夫妻やユダヤ人たちの立場だったら果たしてどうしたか?と思わずにはいられませんでした。
動物園自体も見てまわりましたが、さすがに冬のポーランドの野外は寒いからでしょう、屋内にいる動物さんたちが多かったです。日本では動物園の屋内設備はここまで完備されてはいないかと思うので、そういう違いも何気に面白いですよね。