2017年10月、ロシアに行ったついでに一足伸ばして、ヴォルゴグラードにも行ってきました。年に数回の記念日には、街の名前が昔の「スターリングラード」に戻るそうです。はい、そうです。第二次世界大戦の転機となった激戦の町です。
2018年にはサッカーW杯ロシア大会で、日本戦が行われることにもなりましたね。
スターリングラード攻防戦 パノラマ博物館
この町を象徴するかのような破壊されて残る建物のとなりに、博物館があります。入り口が、通り側ではなくて川に面した下の公園側と、少々分かりにくいので要注意。展示には英語の説明がついているものもありますが、基本的にはロシア語のみなので、じっくり見学したい方にはオーディオガイド(英語。日本語無し)を借りることをおすすめします。私たちも利用して順番に見ていったのですが、途中少し飛ばしたところがあっても、たっぷり2時間はかかりました。
ジュード・ロウが映画で演じていたスナイパー、ヴァシリ・ザイツェフのライフルも展示してあります。が、あくまでone of them的な扱いで、そこまで英雄的に扱われているわけでもないような見せ方でした。
他にも血の付いた書類や、数々の写真や風刺画など様々な展示があり、吉田茂が送った平和の鐘までありました。
この戦いから戦局が傾いていったといわれていますが、もしもドイツが勝っていたらどうなっていたんだろう…とも思ってみたり。。。
ところで、パノラマ博物館という名前の通り、螺旋階段の上のフロアはぐるりと360℃、当時の様子が表現されています。壁には絵がかかれ、床にはディスプレイが置かれ、立体的で奥行きを感じさせる展示はかなりリアリティを醸し出しています。
館内の写真撮影はOKでした。お手洗いはB1Fにしかありません。B1Fにはカフェもあります。周辺にはランチが出来るようなところも限られているので、ここを利用するのも良いかと思います。
ママエフの丘 母なる祖国像
街のもうひとつの象徴がこの像でしょう。パンフレットはお土産にもよく使われていました。パノラマ博物館からはトラムで行きました。進行左手に像が見えてきたら下車。駅からは像を目指していけば迷うこともないです。それくらい大きく、剣の先端から台座までは85m、建設時には高さ世界一の像だったそうです。(wikipedia)。勇敢に戦った女性兵士の姿ということで、この一帯にはほかにも「永遠の炎」や上述のヴァシリ・ザイツェフのお墓など色々なモニュメントがあります。
この写真は、昔のものではなく、2017年撮影ですよ!いまだにでかでかとスターリンの肖像画が掲げられているのもそう多くはないのでは!? じつはここ、お墓の近くにあるカフェ兼ミュージアム。といっても入場料がかかるわけではなく、いわゆるテーマレストラン的な感じで、室内装飾やメニュー表、店員さんの服装などがその時代の旧ソ連的でマニア受けしそうなところです(さすがに店員さんの写真撮影はNGといわれました)。ビールやコーヒーでひと休憩がてら雰囲気を楽しむにはもってこいですよ♪
ホテルもあって、フロント入口にはこれまたスターリンの肖像画。さすがにこの街では英雄扱いですね~。