2017年10月、モルドバや北コーカサスへの乗継で、モスクワやサンクトペテルブルグ、ヴォルゴグラードにも少し滞在してきました。
クレムリンやエルミタージュ美術館などメジャーなスポットはガイドブックに任せるとして、もう少しマニアックなところを書いてみます^^♪
モスクワ バンカー42
東西冷戦時に旧ソ連によってモスクワにはいくつも核シェルターが作られましたが、その1つがここ。オプショナルツアー以外の個人見学に関する情報があまりなく、ホームページには予約は電話のみ等と書かれているので、当たって砕けろというつもりで行ってみたら、運よくちょうどあと15分で英語ツアーが始まるところでした。ラッキー!(見学はこのように時間が決まった団体ツアーのみで、個人でいつでも自由に見学できるというものではありません。)入場料は@2,200ルーブル(約¥4,400円)と非常に高いのですが、クレジットカードも使えて一安心=3
シェルターは地下65mくらいと深いところにあるので、まずは階段をぐるぐると下ります。下る前にお手洗いを忘れずに^^; 通信室や寝室、スターリンの執務室には人形が置かれていたりします。いくつかの部屋をみて長テーブルのある広い部屋に入りますが、ここでキューバ危機のときに会議が行われていたとのこと。壁には当時の様子を示す地図や写真もあり、歴史好きな方にはゾクゾクすると思います。
続く部屋では、実際にどのようにミサイルを発射するのかを、機械を操作して体験できます!頭上のモニターには発射前後の攻撃地点の様子が映し出されているのですが、攻撃地点から離れた安全な地下シェルターで、こうしてボタン操作だけであっという間に全く知らない多くの人の命を奪うというのは、あまりにもむごいと思いました。
見学の最後に、通路が暗くなったと思ったらサイレンがけたたましくなり赤いランプが点滅し始めました!有事の際にはこのようになるとのことです。かなり雰囲気があるので、赤ちゃん連れにはガイドさんが事前にこっそり教えて避難していました^^;
現在このシェルターは、博物館としてだけでなく、レストラン、ダンスホールなどのイベント会場としても使われているそうです。見学後は同じ出口から出るので、また階段をぐるぐる登りますので、見学には十分なお金・時間・体力と歩きやすい靴で!
モスクワ 宇宙飛行士記念博物館 コスモ・ミュージアム
冷戦の負の面を見た後はプラスの面を。乱暴な言い方ですが、ようはロケットの先端に搭載するものが核兵器なのか宇宙船なのかの違いで、戦争・冷戦のおかげで宇宙開発競争が進んだという面はあるわけです。
がしかし、「サターンロケット最強(笑)!」などと、宇宙開発に関してはかなりアメリカナイズされていた私。でもそれじゃアンフェアですからね~
スプートニクや歴代のローバーの模型、宇宙服などの展示を、オーディオガイド(英語。日本語なし)を借りてじっくり見学しました。
訪問した木曜日は通常より2時間長く開館していたので、こういった曜日に合わせて予定を組むと、夜まで有効に使えますよね。