この町の歴史は17世紀の初めまで遡り、当時のクラコフ県知事が、ここにシトー会の修道院と、エルサレムのゴルゴダの丘にならったキリストの受難の礼拝堂群を建てたことに始まります。これら史跡群は、現在も建造当初の姿をほぼとどめており、ユネスコ世界遺産にも登録されています。
大修道院は、ロココ様式の要素を持った後期バロック建築で、いくつもの回廊、多彩な室内装飾、貴重な絵画「奇跡を起こすカルバリアの聖母マリア」などがあります。
有名な「カルヴァリアの小道」は、小川の流れる谷に位置し、数々の宗教的建築物や礼拝堂、教会が立ち並び、自然と調和しています。中でも興味深いのは「マリアの御心礼拝堂」「ピラトの総督府」、そして聖母マリアの石棺がある「聖母の墓教会」です。道は全長6kmあり、すべてめぐるのには約4時間ほどかかります。
もう1つ有名なものに、復活祭の頃の「キリストの受難と行列の祭り」があり、十字架の道行きが再現されます。
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