シフィドニツァ平和教会
日本のガイドブックでは結構取り上げられていますが、ポーランド本国では数ある教会の1つくらいの扱いで知らない人も多いというこのプロテスタントの教会。看板もあまりなかったので、Googleナビが大活躍でした。
冬季に開いていると確認はしていたものの、実際着いてみると閉まっており、小さな張り紙に、ここに電話してね的なことが書いてあります。日本の常識では考えにくいことかもしれませんが、正直、こういうことは諸外国ではよくあるので驚かないですが、少々手間ですよね~。まあ仕方がない、電話をすると「5~10分くらいで行くね」とのこと、本当にそのくらいで来て開けてくれました。
質素な外観とは裏腹に、内部装飾の見事なこと!祭壇や説教壇、パイプオルガンなども素晴らしいです。普段、正教会の方が訪れる機会が多いので、こういったプロテスタントやカトリック教会の内部装飾は、ちょっとゴテゴテしているように感じたりもするのですが、ここは(確かにゴテゴテはしていますが)素晴らしかったです。持ち歩ける説明書きは、日本語のものもありましたよ。ちょっと辺鄙ですし分かりにくいですけれど、ぜひ訪れてみてほしいところです。
カルヴァリア・ゼブジドフスカ
クラクフの南西にある小さな町で、ゴルゴダの丘に見立てたツァー山に40以上の教会・礼拝堂などがあり、うち28を結びキリストの道行きを再現した全長約6kmの巡礼路が整備され、エルサレムに行かずして聖地巡礼ができる場所といわれています。世界遺産にもなっています。
その拠点となるメインの聖マリア教会は大きな建物で、中央祭壇はその奥側の彫刻も見事です。
キリストの一生を再現したかのような機械仕掛けの大きな人形模型もあり、結構見ていた楽しかったです。
天気は良かったものの、巡礼路はふかふかの深雪で歩きにくいこと!一番近くの小さな礼拝堂と十字架のあるところまでは登りましたが、先々のことを考えてそこで断念!まあ雰囲気は分かったということで…。親子連れはソリで遊んだりもしていました^^;
今回私たちは、聖マリア教会に隣接する宿泊施設に泊まってみました。外は雪が降っていますが、室内は快適で設備も整っており衛生的。下手な安宿よりずっと良かったです。ただ、館内レストランを除き、歩いていける周辺にはお店や食べるところはなく、車で丘を下って町まで降りなければならないので、事前に町のスーパーでちょっとした飲食物を買ってからきたほうがベターです。
ヴァドヴィツェ:ヨハネパウロ2世の博物館
空飛ぶ聖座として知られる前ローマ法王ヨハネパウロ2世の出身の町で、街中では至るところに彼の写真やら似顔絵やらを目にし、まるでアイドル!というか、実際、ポーランド人としてのみならずスラブ系初のローマ法王であったので、そりゃあヒーロー扱いされるのも無理ないわな。。。彼の好物というクリームケーキを売っているお店も多いです。
街の中心の広場に面して、ヨハネ・パウロ2世博物館があり、宗教施設というよりは、よりひとりの人間としての彼を感じられる場所でした。ガイドさんいわく、「コンクラーベの時にはまさか自分が法王になるとは思っていなかったので、すぐ戻るよと言って出かけたのに選ばれ、背の高い彼には法衣の丈が短くて持参した靴が見えてしまった」とか。法王になってからも地元に戻ってきてスキーや山登りなど自然と親しむ姿の写真がありました。そんなアクティブな彼にとっては、バチカンは窮屈だったのでしょうね。なるほどだから世界をあちこち飛び回ったのかなとも思いました。
学生時代にナチスによって目の前で友人が殺されてしまったり、親類を失ったりということもあたっためか、徹底した反戦主義者な反面、教義には保守的であったそうです。「罪を憎んで人を憎まず」とは言いますが、自分を暗殺しようとした者をも許して虜にするそんな人間力は、やはり並大抵のものではないと思いました。なるほど、これは人気があるわけです、納得。
南部小ポーランドの木造教会群:センコヴァ、ビナロヴァ、ブリズネ
世界遺産めぐりを好むお客様が多いので、一応チェックしておこうと行って見ました。が、案の定、ビナロヴァ、ブリズネは閉まっていました。センコヴァも閉まってはいたのですが、近くの棟にいた管理人さんが開けてくれました。(ただし拝観料は結構高いですよ!)内部は気のぬくもりを感じられる温かみのある雰囲気でした。ただ、その特徴的な外観から察するとおり、窓がないので明かりをつけないと真っ暗です。