イランとの国境に程近いアマグー渓谷の東3キロの場所にある、12~14世紀にかけて建造された修道院で、修道院の周囲には壁が築かれ、その内側には3つの教会があります。修道院の中央にある聖カラペト教会の向かいには、巨大なガヴィト(回廊)と霊廟を兼ねた聖アストヴァツァツィン教会があり、壁の外側にも霊廟を兼ねた小さな教会が2つあります。
「新しい修道院」という意味を持つこのノラヴァンク修道院は、アルメニア最高の建築家シラネスと史上最高の建築彫刻家モミクによって建造されたことから、「アルメニアの至宝」とも称され、人物の彫刻はまるで生きているようです。
また伝説によると、この修道院はキリストの聖血のついた聖なる十字架を収蔵しているといわれています。