アルメニア使徒教会の総本山として知られるアルメニア最古の大聖堂で、301~3年に基礎部分が築かれ、その後7,17,18世紀と増築が繰り返されてきました。伝説によると、聖グレゴリウスが、イエス・キリストが地上に降り金のハンマーで地面を打つと、そこが割れて教会が現れるという夢を見たため、この地への教会建設へと繋がったそうです。
ここにはノアの箱舟の木片や、キリストの脇腹を刺したといわれる「ロンギヌスの槍」といった聖遺物があるほか、祭礼に使用される十字架などを集めた宝物館もあります。大聖堂にはカトリックの法王庁に相当する大司教座が置かれ、神学校なども併設されています。また、敷地内に並べられたハチュカル(十字架の碑)も必見です。
周辺の3つの教会とズヴァルトノツにある考古遺跡とエチミアジン大聖堂はまとめて、2000年にユネスコの世界遺産として登録されました。