2017年10月末から5日間、モルドバ各地をみてきました!
キシナウ空港
今回はロシアも絡めて行ったので、通常、日本のお客様にはご案内することのない、モルドバ版LCCのFLYONEでキシナウ入り。余談ですがモスクワのヴヌコヴォ空港は、未だに昔のシェレメチェヴォ空港のように薄暗~い感じでした。反面、キシナウ空港は新しくなってピカピカ!サインも分かりやすくそこまで広くはないので、初めての方でも安心と思います。
パークレーンホテル
最初の訪問地はクリコバワイナリーですが、ここは時間がとてもきっちりしているので、時間調整もかねて、まずはホテルにチェックイン。キシナウの中心部から徒歩15分くらいのパークレーンホテルです。こじんまりとした3つ星ホテルですが、内装や家具が品が良くキュート♪アメニティも充実しているので女子ウケ高いですよ~!2泊しましたが、朝食ブッフェのメニューも少しづつ変わります。
逆に難を言えば、シャワーオンリーなこと。エレベーターがないですが、到着・出発時に大きな荷物があるときにはホテルの方が運んでくれます。また、周囲が暗めなので、心配な方はディナー時の送迎も含めることをおススメします。
国営クリコバワイナリー
ホテルから車で約15分で、クリコバワイナリーの1つ目のゲートをくぐります。このあたりから車窓に目を向けると、このワイナリーが採掘場を転用して出来たことが分かる風景が広がっています。さらに10分くらい進んでワイナリーの入口に到着。見学専用のカートに乗り換えるとすぐに坑道の中へ入っていきます。まずはワイン樽の前で停まり、ワイナリー全体の説明をしてくれます。1952年創設のこの国営のワイナリーの総面積は約53ヘクタール、坑道総延長は約120kmにも及び、全ての通りにはワインにちなんだ名前がつけられています。
初の有人宇宙飛行を果たした旧ソ連のユーリ・ガガーリンがこのクリコバワイナリーで迷子になってしまい1夜を明かして、「ワイナリーから出ることの方が宇宙に行くより難しい」とジョークを言ったという逸話が残るほどです。
豪華な5つのテイスティングルームも知られており、それも趣がことなり、その中で最大の部屋では、ロシアのプーチン大統領が50歳の誕生日会を開催しました。
次に映画室に入り、さっそくクリコバ自慢のスパークリングワインを頂きながら、ワイナリーの紹介映像(約15分)を観ました。「ワインは哲学書よりも奥が深い」など表現が面白く、はじめにこの映像を見ることで、その後の見学がより分かりやすくなると思います。
映像の後は、スパークリングワインの瓶内発酵を見学。2日に1回、6名が手作業で瓶を45度づつ回転をさせています。たまに瓶が割れてしまうこともあるそうで、壁にはワインが飛び散った跡らしきものが…(笑)。ボトリングの行程や、伝統的な器具のミニ博物館的なものを見学し、ツアーはセラーへと続きます。
このセラーのコレクションの見どころは3つ!最も古い1902年ものというボトルと、ナチス・ドイツの帝国元帥へルマン・ゲーリングのコレクション、そして各国大統領・首相など要人のコレクションが並ぶ通称インターナショナル通りです。ロシアの向かいにアメリカがあったことが、個人的に面白かったですね。
そしておまちかねの試飲です。クリコバといえばこれ!スパークリング白、白、ロゼ、赤の4種類をいただきました。
ワインの特徴はもちろん、グラスの持ち方やチェックポイントなどテイスティングの仕方も分かりやすく教えてくれますので、ワイン初心者の方にもおススメです。逆にプロ向けの試飲ももちろん出来ます。
レストラン ラ・プラチンタ
入国してすぐ国営ワイナリー見学+美味しいワインとつまみの2時間で、頭もおなかもいっぱい~ですが、次はキシナウ市内レストラン@La Placinteでディナーです。ここは伝統料理のチェーン店で、明るい店内でリーズナブルなお値段でモルドバの郷土料理の数々が試せます。といっても、モルドバは歴史的に周囲の国々にもまれてきたので、料理にもそんな影響が残り、ロシアやウクライナ、ルーマニア、トルコの良いとこどりのようなイメージをすると分かりやすいかもしれません。
モルドバは、ワインはもちろん、お食事もどれも本当に美味しいです。特に辛い・しょっぱいなど極端な味付けでもなく、食材や料理方法が素朴なので、日本人には合うと思います。ただ注意すべきは量!基本的に一皿がドーン!としているので、あれこもれも頼むと危険です。周りの人のお皿を見るなどしておなか具合と相談するとか、数人でシェアすることをおススメします。
注目はワインメニュー。ほとんどがボトル売りなのですが、その価格をみて日本のレストランでのワインの価格と比べれば、そりゃぁいちいちグラスで頼まないよね~と。
デザートの為に別腹をとっておいた私(笑)。モルドバではサワーシェリーを料理に良く使います。お肉のソースにするもよし、デザートにするもよし。サワーチェリーをクレープ生地で巻いてピラミッド型に積み上げた上に生クリームをかけ、仕上げにフレーク上のチョコをまぶしたデザートが一番のおススメです。あわせてデザートワインのKagorを飲みましたが、これはそれだけでも十分デザートになります、甘党幸せ<3