バルカン半島の北マケドニアで、毎年7月の聖ペタルの日の週末に行われている伝統的な婚礼ガリチニク・ウェディング。2023年は7/14(金)-16(日)にかけて行われました。そのメインとなる7/16(日)に観に行ってきました。
交通規制のため、会場までは直接車で行くことができないので、係員の指示に従い、なだらかな山道を歩くこと約30分で、ガリチニク村に到着です。山道とはいってもきちんと舗装はされていますが、それなりにアップダウンがありますので、普段から歩きなれていない方には少ししんどいかもしれません。
そのまま村の中心に進んでいくと教会があり、ここが式が挙げられる場所です。教会の脇にはUpija泉があり、山肌に沿って段々になっており、小さな円形劇場のよう。ウェディングイベントはこの泉前の広場で行われるものも多いので、日陰に席を確保しておくとベターです(時間により陽の向きが変わりますが…)。
以下はプログラム内容をざっと書き出してみました。
08:30 新郎が墓地で先祖を式に招待する
10:00 新郎がGodfather(best man)を式に招待する
10:15 新郎の髭剃り
10:30 仲人が新婦の家へ向かう
11:00 新婦が指輪を通して新郎を見定める
11:15 新郎一行を出迎える
11:30 新婦が家を離れる
12:00 一行が新郎の家に到着
12:30 教会での結婚式
13:00 新郎・新婦ともにフォームダンスを踊る
13:30 楽団にお別れ
このように約5時間ととても長く、最初の方の親族を招待するあたりは後半に比べ地味なので、上の例だと早くて10時くらいからの観覧でよさそうです。それでも約3時間強となるので、さらに短くて良いという場合は、11:30頃の婚礼行列~式~ダンスの約1.5時間強がおすすめです。
新婦の家と泉前広場の間を、婚礼行列の後について歩くこともできました(混じってはダメ)。こちらも同じようななだらかな山道で、ゆっくりゆっくり進みます。スケジュールで見るように、出発から帰ってくるまで約1.5時間とそこそこあるので、ついていく際はそのつもりで、飲み物や帽子など持って行った方が良いです(もちろん途中で戻るのは自由)。
教会での結婚式も、建物内に入って端の方でなら見ることができました。
これら様子はビデオカメラで泉前広場のモニターに映し出されているので、座ってゆっくり見ているのも〇。
基本的に帰りも同じ道を歩いて車に戻ります。足の悪い方向けにシャトルバス(普通のワゴン車)の運行もしてくれましたが、あっという間に埋まってしまい次便待ちとなるので、時間的には歩いて戻るのと大差なかったです。
いわゆるお土産屋はなく、レストラン(カフェ)は空いていたりしまっていたり、主催者側で貸し切りとなっていて観光客は入れない場所もあります。そのため困るのがお手洗い。泉前広場から徒歩2,3分のところに使えるお手洗いがありますが、衛生的ではありませんでした。泉の水は飲めるそうですが、水質の違いがあるため、予め持参がおすすめ。