ニシュ

セルビア第3の都市ニシュは人口25万人で、バルカン半島最古の町の一つ。ヨーロッパと中東を結ぶ交通の要衝に位置しています。 ローマ時代には強大な軍事拠点となり、コンスタンティヌス大帝が紀元274年にこの町で生まれ、この地域の重要な経済、軍事、行政の中心地となりました。大帝が313年にキリスト教をローマ帝国の国教として公認する(「ミラノの勅令」)など、この町は古代キリスト教の伝統を色濃く残しています。
6~10世紀の間、ニシュは様々な民族から繰り返し攻撃を受け占領されました。

セルビアの大族長ステファン・ネマニャは1183年にニシュを占領し、1189年には第2次十字軍遠征途上のドイツ皇帝フレデリク・バルバロッサと会談し、ビザンチン帝国に対抗する同盟を結ぶも、その後1386年にはトルコに占領されました。1809年、トルコからの解放を目指した蜂起の中、チェガル丘で1万人のトルコ軍に対し3千人の部下とともに戦って戦死した司令官ステバン・シンジェリッチの勇気ある行動は、セルビア人の心にいまだに残る英雄的行為です。ニシュの近代化は1878年にトルコから解放された後に始まり、1914年にはセルビア政府の中心地として国会議事堂が建設されました。
大戦中には、ナチスの通過収容所が置かれており、施設内の見学が可能です。

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