ズラティボールから北西へ約45分。
モクラゴーラ村に、「シャルガン8」と呼ばれる760mmの狭軌鉄道があります。この地方は山地が多くループ状に鉄道を建設したため、遠くから線路を見ると8の字を描いていることからこの名が付けられました。この鉄道はかつてベオグラードとサラエボを結んでいた鉄道の一部を1999年に復元したもので、82型蒸気機関車が息を呑むような断崖を通り、20ものトンネルを抜け、昔通りに復元された木造の客車を引いて13.5kmを走っています。モクラゴーラとシャルガンの駅舎も、1925年の開業当時そのままに復元されました。
往復約2.5時間の路線上には、トンネルが重なり合う景色が見られる展望台や、後述の映画「ライフ・イズ・ミラクル」に登場する主人公ルカの家などもあり、それら見どころで停まりながらモクラゴーラへ戻ります。駅手前の売店で売っている地図を購入してからの乗車がお勧めです。