世界最大のメタルフェスWacken Open Air2023に行ってきました!今まで前夜祭として扱われていてチケットも異なっていた水曜日も含めて1枚のチケットで4日間開催!
なのに今年は直前の大雨でグラウンド状態が最悪の田んぼ状態で、マイカーでの入場はフェス初日にストップとなってしまうというWacken史上でも初の事態が勃発!この規制以降は、私たち旅行会社の車や公式シャトルバスのみアクセス可能という状況でした!
フェス中は雨は降ったりやんだりの不安定な天候で、田んぼの状況も一進一退=3
この記事では、コンサートレポートではなく、フェスのファシリティ面などのアップデートを紹介していきます
フェスティバルQ&A的な一般的な情報は、2018年のレポートや2019年のレポートをご参照ください。
ワールドメタルキャンプ(WMC)
私たち旅行会社からの参加者が利用できる「World Metal Camp」というサービス。利用可能なサービスは下のようなものです。
・サービステント(画像のような休憩が出来る大きなテントでイスやテーブルあり)
・電源コンセント(Cタイプ/1箇所4口x7=合計28口くらい。差込口がへこんでいるので、プラグの大きさに注意!)
・冷蔵庫(飲み物のみ入れてOK、食べ物はNG)
・BBQテーブル
・テント設営場所の事前確保(バスターミナルやステージから近いエリア!フェス自体は公式には水曜日からですが、キャンプエリアはだいたい月曜日から空いているので、水曜に来ると遠くの場所になる可能性が高いため、ここに確保できているととても助かります。)
テント
インフレや円安で価格が高騰!今年は、少し広めが良かったので2人用テントのみレンタルして、寝袋などは持参しましたが、暑くなかったこともあり快適に過ごせました。ファスナーが壊れた!等いつでも対応してくれるので、安心です。テント数に限りがあるので、予約をお考えの方は早いほうが良いですよ!
wifi、電源
これらは基本的に自分で用意していった方がベターです、フェス側にはあまり期待できません。私は毎朝、朝食やメールチェックがてらWMCで提供してくれている電源コンセントで充電していましたが、時間が惜しい方は持参した方が良いです。有料でスマホの充電ができるブースもあります。レンタルロッカー内にコンセントがあるので、その利用も良いと思います。
今回は、モバイルルーターも持参してはいたものの重いので、現地でプリペイドSIMを購入しました。ハンブルク中央駅構内にもあるROSSMANでは4GB10ユーロ程度で売っていましたが、パッケージがドイツ語表記のみで、設定が少々面倒とも聞いていて不安があったため、近くのショッピング街にあるTモバイルで、28日間有効7GBのものを20ユーロで購入。設定もお店の方がやってくれ(要パスポート提示)、10分程度座っていただけですんなり完了。フェス中もデータ容量を気にすることなく使えて良かったです(スマホがデュアルSIM・SIMフリーだと、日本のSIMを電話用+ドイツのSIMをデータ通信用と使い分けられて、とても便利です)。
食べ物
2019年にあったスーパーマーケットは2023年はなく、ファーマーズマーケットというものが出現。その名の通り、はちみつやワイン、フローズンヨーグルトだとか地元の(?)農産物を販売していました。
一般的な食品を買えるところがなくなってしまったので事前に持っていくか、パンやジュース/コーヒー、お菓子やトイレットペーパーなどちょっとしたものは、朝食スタンドで販売しています。
フードスタンドはいろいろなものがありますよ。下は今回食べたものたちの例です(笑)。
それにしてもすべて値上がり!ソーセージは6~7.5ユーロ程度、ライスボウル10ユーロ、子豚の丸焼き12.5ユーロ、ビール4→5.5ユーロ(グラスは1→2ユーロ)でした!
支払い方法
2023年は完全キャッシュレス決済!現金支払はNGです。リストバンドにチップがついており、お店の人がチップをピッ!とタッチするだけで決済できます。チップは自分のWackenID(取得がおすすめ!)と紐づいており、事前にクレジットカードでチャージしておくか、会場内の専用機でもチャージでき、Wackenアプリで利用明細/残高確認もできます。
フェス終了後、残額があれば専用サイト/Wackenアプリから返金ができるので、お金を持ち歩くことがなく非常に便利でした!
物販/事前購入で引き取り
これまでのようにその場に並んで購入することもできますが、事前購入であらかじめ指定した日時で会場内の受取所で受け取れる「クリック&コレクト」というシステムが登場。時間を節約したいときには便利ですね!
手荷物・フルメタルバッグ
残念ながらフルメタルバッグは2022年から、物流の問題のため、なくなっています。そのため、ステージエリアに持ち込めるバッグは、2017~9年のフルメタルバッグか、30cm x 20cm x 5cm以内のバッグのみです(ペットボトルも基本的にNG)。リストバンドの引換時にウォーターボトルをくれ、(基本的に空の状態であれば)それは持ち込みOKです。カラビナが壊れやすいので、予備のカラビナや、ベルト通し等がない服の場合はネックストラップがあると便利です。
Wackenアプリ
8ステージあるので時間把握は大事!アプリではランニングオーダーやマップ、チャージしたキャッシュ残高などが確認できます。お気に入りのバンドをマークしておくと、演奏時だけでなく、ミート&グリートも自動で表示してくれます。今年は雨のためにオープン時間や演奏順が変更になったりもしたのですが、なにせ更新/反映が遅いのが難点でした。
メタルバトル
世界各地での予選を勝ち抜いたバンドが決勝のWackenのステージでプレイするこの企画。今年はなんとわれらが日本のPhantom Excaliverが優勝!メタルは裏切らない!おめでとう!
Wacken United
ステージエリアとアーティストエリアの間に、Wacken Unitedというスペースがありました。一般チケットからのアップグレードで入れるこのエリアでは、上述のメタルバトルの結果発表やトークイベント、記者会見なども行われます。お手洗いも一般エリアよりきれいで、座れるところも多くあります。アップグレード券の販売枚数には限りがあるので、ご希望の方はお早めのご購入がよさそうです。
雨の時の必需品
・丈の長く雨が降っても入ってこないような履き口の閉じられるレインブーツ:今回私は前後にも予定があったため、極力荷物を少なくしていったのですが、それはある点では間違いでした(苦笑)。フィールドが田んぼ状態の時には、私のような丈の短いレインブーツだと、うっかりすると中に入ってしまいます。そのため非常に気を付けながら歩いていたので余計に疲れるし動ける場所も制限されます。田植え用のようなレインブーツを激しくおすすめします!!
・いらない歯ブラシ:フェス後、ブーツの汚れを落とすのに役立ちます!泥汚れは水で流すだけでは落ちませんでした!
・レインコート:天候が不安定なので、脱ぎ着のしやすいものがベター。
・ゴミ袋:レインブーツを入れるだとか、濡れたくないものをまとめておくとか、乾いているところに座るときに敷くとか、何かと役立ちます。
・ウェットティッシュ:ブーツの脱ぎ着や食事の時など、ちょっとした際の汚れを落とすのに便利。
必需品というよりは装備ですが、スーツケースより背負えるリュック等の方がベターです!
その他、小物類で天候問わずあると便利・安心なものは、ヘッドライト、アイマスクと耳栓(就寝時にあると快適)、常備薬あたりでしょうか。寒さが心配な方は、保温性のある肌着類や、お守りとして携帯用カイロがあると良いかもしれません。
おまけ
立て看板いわく:「メメントモリ…。Wacken2023という戦場で勇敢に戦い力尽き、ワルキューレによってヴァルハラに導かれていった子たち」 vs 翌日ハンブルク駅前で一人たたずむ子…あまりにシュールだったのでついパシャリ(笑)