世界最大のメタルフェスWacken Open Air2024に行ってきました!
今年は一時雨が降りはしたものの、おおむねお天気には恵まれ、よかったです=3
昨年の反省を活かしたのか、主要歩行路には鉄板が敷かれ、歩きやすくなりました!
そのほか2024年の大きな変化は、バスターミナルの位置が会場の西側→東側に変わったこと、レンタルテントの会社が変わったこと、LGHクラブハウスというステージが増えた!?こと、一般車両乗入れにアクセスパスが必要になったことでしょうか。
この記事では、コンサートレポートではなく、そんなフェスのファシリティ面などのアップデートを紹介していきます
フェスティバルQ&A的な一般的な情報や、昨年の様子などは、過去のWOAのレポートをご参照ください。
ワールドメタルキャンプ(WMC)
私たち旅行会社からの参加者が利用できる「World Metal Camp」というサービス。利用可能なサービスは下のようなものです。
・サービステント(画像のような休憩が出来る大きなテントでイスやテーブルあり)
・電源コンセント(Cタイプ。差込口がへこんでいるので、プラグの大きさに注意!)
・冷蔵庫(飲み物のみ入れてOK、食べ物はNG)
・電気ケトル(今年から登場。毎年あるとは限らなさそうです)
・BBQテーブルやyogiboのようなクッションのあるリラックススペース
・テント設営場所の事前確保(バスターミナルから近いエリア(とはいえ、徒歩約7~8分)!フェス自体は公式には水曜日からですが、キャンプエリアはだいたい日曜日から空いているので、水曜に来ると遠くの場所になる可能性が高いため、ここに確保できているととても助かります。)
テント内は陽が昇ってくるAM7時頃からは暑くなるので、蒸し出されるような具合になります。ところがライブが始まるのはお昼頃からなので、それまでの間、日陰で休めるところがあるのは嬉しいポイントです。
レンタルテント
今までの2社とは変わり、別の1社が貸し出し。一般的な2人用テントは、WOAのロゴマークが入り、お持ち帰り可能という条件でした。テントの種類もゲルタイプのものからソーラーパネル付き一人用高床式寝床のようなものまで様々ありましたが、数に限りがあるので、予約をお考えの方は早いほうが良いですよ!
レンタルテントのエリアはたいていステージやサニタリーキャンプ(シャワー、WCなど)に近いところなので便利です。ただ、インフレや円安で価格が年々高騰しているのが悩ましいです。
私個人は今年はテント+寝袋+マットレスなどキャンプ用品一式を持参しました。上述のWMCで設置場所があるので、ステージやバスターミナルからさほど遠くないところでテントを設営できます。
電源
残念ながらここ数年であまり変わっていません。フェス側にはあまり期待できませんので、基本的に自分で用意していった方がベターです。私は毎朝、朝食やメールチェックがてら上述のWMCで提供してくれている電源コンセントで充電していましたが、時間が惜しい方はモバイルバッテリーは持参した方が良いです(機内持ち込みの制限に注意)。有料でスマホの充電ができるブースもあります。レンタルロッカー内にコンセントがあるので、その利用も良いと思います。
wifi
会場ではwifiの提供はありません。
お使いの端末がeSIM対応なら、eSIMが便利と思います。事前に日本で落ち着いてアクティベートしておければなお良し。ただし、もし使えないとなった時のバックアップ案が必要とは思います。
私は予備としてeSIM、現地でプリペイドSIMも購入しました。昨年同様のTモバイルでは売り切れ、O2では60ユーロと割高のものしかなかったので、スーパーROSSMANで3.5GB10ユーロで購入。パッケージや設定サイトがドイツ語表記のみで、有効化にはビデオ面談も必要とかなり面倒でした。携帯ショップ又は家電量販店SATURNでの購入がおすすめです、そうすると設定もお店の方がやってくれます。
モバイルルーターはこれらの懸念については安心ですが、フェス中は荷物になるのが難点。複数人/端末で1つのルーターを共有できるので、その需要がある場合にはコスパ良い面もあり。
食べ物
ファーマーズマーケットは、以前はその名の通り、はちみつやワイン、フローズンヨーグルトだとか地元の(?)農産物を販売していただけだったのですが、今年は大幅にグレードアップ! パンや野菜、サラダなどを販売するフードトラックがあり、簡単なスーパーも復活。スーパーには生鮮食品はないですが、ジュースやお菓子、トイレットペーパーやシャンプーなどキャンプ生活用品を販売していました。
会場内のフードスタンドにはいろいろなものがあります。Wackenに行ったら必ず食べてほしいものが、網で焼いているソーセージ!6.9ユーロと、これもやや値上がり^^;。
支払い方法
今年も昨年同様に完全キャッシュレス決済!現金支払はNGです。リストバンドにチップがついており、お店の人がチップをピッ!とタッチするだけで決済でき、フェス終了後、残額があれば返金ができるので、お金を持ち歩くことがなく非常に便利です。事前のクレジットカードからのチャージがおすすめです(追加チャージや返金の時に楽)。数は少ないですが、会場内では現金でチャージできるマシンもありました。
物販/事前購入で引き取り
これまでのようにその場に並んで購入することもできますが、事前購入であらかじめ指定した日時で会場内の受取所で受け取れる「クリック&コレクト」というシステムがあります。時間を節約したいときには便利ですが、反面、その受取日時に縛られるというデメリットもあり。物販は場内に何か所もあるので、絶対にこれが欲しい!という特定のものでない場合は、空いている時を見計らっての購入でも良い気はします。
手荷物・フルメタルバッグ
残念ながらフルメタルバッグは2022年から、物流の問題のため、なくなっています。そのため、ステージエリアに持ち込めるバッグは、2017~9年のフルメタルバッグか、30cm x 20cm x 5cm以内のバッグのみです(ペットボトルもNG)。リストバンドの引換時にウォーターボトルをくれ、それは持ち込みOKです。カラビナが壊れやすいので、予備のカラビナやガムテープ、ベルト通し等がない服の場合はネックストラップがあると便利です。
Wackenアプリ
アプリではランニングオーダーやマップ、チャージしたキャッシュ残高などが確認できます。お気に入りのバンドをマークしておくと、演奏時だけでなく、ミート&グリートも自動で表示してくれます。WOAに行くならインストールすべきアプリです。
メタルバトル
世界各地での予選を勝ち抜いたバンドが決勝のWackenのステージでプレイする世界版のメタル甲子園。昨年優勝の我らが日本のPhantom Excaliverは、今年は60分のステージで、今年の優勝者発表も行いました。今年の日本予選の勝者Paramenaのライブでは、サークルピットなど出現して盛り上がるも惜しくも入賞ならず、残念!優勝はデンマークのThus、2位はポーランドのバンドでした。
Wacken United
ステージエリアとアーティストエリアの間にあるWacken United。一般チケットからのアップグレードで入れるこのエリアでは、上述のメタルバトルの結果発表なども行われます。今年はステージを映すモニターが設置され(音と画像が合っていないこともありますが)、座って優雅に鑑賞することもできますよ^^; きれいなカフェテリアもあり、運が良ければ、お気に入りのアーティストに会えるかも!?
持っていくと良いもの
・田植え用のような丈の長いゴム長靴:今回は一時雨が降ったのみでしたが、始終、ゴム長靴で過ごしました。晴れていると逆に砂ぼこりでスニーカーだと靴下が真っ黒になります。その点、ゴム長靴だと服や足の汚れが気にならなず、湿度が低いので思ったより蒸れずに、快適でした。
・レインコート:天候が不安定なので、脱ぎ着のしやすいものがベター。
・新聞紙:テント内に発生した結露や靴の湿気を吸水したり、敷物としたり、何かと使えます。
・ゴミ袋:とにかく汚れる靴を入れるだとか、濡れたくないものをまとめておくとか、乾いているところに座るときに敷くとか、何かと役立ちます。
・ウェットティッシュ:靴の脱ぎ着や食事の時など、ちょっとした際の汚れを落とすのに便利。
・耳栓:テントがステージに近いのは良いのですが、その分、夜中まで音が聞こえます。ライブがなくても近くのメタラーがスピーカーで音楽を流していたりすることが多いです。
・アイマスク:一般的な山中でのキャンプに比べ、電灯があるので明るいです。
・マスクやのど飴:砂ぼこりやたばこの煙が多く、かつ乾燥しているので、苦手な方は持参をお勧め。
・寒さが心配な方は、保温性のある肌着類や、お守りとして携帯用カイロがあると良いかもしれません。
必需品というよりは装備ですが、スーツケースより背負えるリュック、もしくは2wayの変形できるものの方がベターです。今年はバスターミナルから徒歩10分弱のWMCまではおおむね鉄板が敷かれていて晴れていたので、2wayの大き目車輪のリュックでも転がすことは可能ではありましたが、それでもとても汚れ、車輪には牧草が絡みました。レンタルテントのエリアまでは約30分弱と遠くなってしまったので、通常の旅行で使うような4つ足の華奢な車輪のスーツケースだと、汚れて壊れても良いもの以外はおすすめしません。
おまけ
フェス会場の外にもいろいろとお店が出ており、ビールやソーセージの値段もぐっと下がります(ただし場外はWOAキャッシュレス決済非対応なので、現金が必要)。少し歩きはしますが、ガソリンスタンド内にはミニスーパー、普通のスーパーや教会もありますので、街を歩くのも楽しいですよ。
帰りのハンブルグ空港では、すでに2025年のWOAのTシャツが売られていました!